宋襄の仁~“良い人”では成功できない~

中国の武将
昔々、中国がまだ1つにまとまっていなかったころの話。

宋という小さな国と、楚という大きな国がありました。
宋は小さいながらも、他の国をまとめるリーダー(覇者)を目指していました。

しかし、楚からすると面白くありません。

王様-怒る

小国が生意気な!

楚は、宋に対して攻め込む理由を作るために、宋に挑発を繰り返します。
挑発に乗ってしまった宋は、楚の属国の鄭(てい)という小さな国を攻撃します。

攻め込む理由を得た楚は、大軍を率いて、宋に侵攻します。

宋は焦ります。
まともに楚と戦っても全く勝ち目はありません。

しかし、そこに思わぬチャンスが訪れます。
宋の国内に大きな川があります。

進軍を続ける楚は、その大きな川を渡るのに難儀し、ゴタついてしまったのです。
千載一遇のチャンスです。

兵隊の半分が川を渡り終えて、半分がこれから渡るというタイミングで攻めると勝てる確率は飛躍的に高まります。
なぜなら、残りの半分は戦うか逃げるか迷いが生じる分、戦意も高くありません。
しかも、敵と戦えるのは半分だけで、残りの半分は戦争に参加できません。

だから、川を渡っている途中に攻撃するのは非常に有利なのです。

宋の将軍は急いで、襄公(宋の王様)に進言します。

武将

王様、チャンスです!!
今こそ、総攻撃の合図を!!

襄公(宋の王様)は言いました。

王様-1

相手が陣形を整えないうちに攻撃を仕掛けるのは、ひきょう者だ。
楚軍が川を渡りを終えて、戦う準備が整うまで待ちなさい。

頭がおかしいとしか言いようのないバカな発想です。
これで、宋の命運は尽きました。

無事、川を渡り終えた楚の大群は、一斉に宋に襲い掛かり、数が少ない宋はボコボコに壊滅させられ上に、王様である襄公自身も深手を負う羽目になりました。

しかも襄公は、その後この傷がもとで亡くなり、人々から侮辱されるようになった上に、楚の属国になってしまった宋の国民からは非難の的となってしまいました。

この出来事から、敵に対してつまらない情けをかけて、
逆にひどい目にあうことを、その後、“宋襄の仁”と言われるようになりました。

~~

この宋の王様はきっと立派な人だったのだろう
今風な言い方をすれば、“良い人”だったかもしれない。

ただ、国や会社のトップが良い人になると国民や社員にとって良いことは何一つない。

会社を大きくしたいと考える経営者ならチャンスを見つけたら絶対に逃すな

男性-気まずい

社長は良い人なんですが、人が良すぎてうまくこき使われたりすることが多いんですよ。

これまで数百人以上の経営者と会ってきたが、ハッキリ言って、経営者はくせ者揃いだ。
青雲の志を持った立派な社長などというテレビドラマに出てきそうな人には、ほとんどお目にかかったことがない。

虎視眈々と金目のチャンスを伺い、相手を利用してでも利益を得てやろうという思いが見て取れる。
だからコンサルティングを行う側としても油断できない。

男-バカにする1

これぐらい無料でサクッと教えてよ

なんて言われるのは日常茶飯事だ。

知識や経験を売り物にしている我々、コンサルタントが無料で教えていたら商売あがったりなのだ。

仕入れ原価がゼロ円というふざけたことを言う経営者もいるが、
社長の抱える難題に対して回答できるだけのノウハウと情報を持っているのは、これまで十年以上にもわたる経験をしてきたからであって、その経験はお金で買えるものではない。

今となっては良い経験だが、私もいろいろと痛い目に遭ってきた。

ただ、限度もあるが、経営者はクセ者と言われるぐらいに経営に対して貪欲であるべきだと思っている。

問題なのは、良い人と言われる経営者だ。
そんな良い人だと、まちがいなく経営に失敗して迷走する。

オオカミの群れに羊が一匹紛れ込んだら餌になるだけだ。
それだけは絶対に避けなければならない。

経営者は会社が倒産するとどうなるかを真剣に考えれば貪欲になる


私も過去に会社を興して潰したことがある。
だが、その際に気を付けた点は2つだ。

1,絶対に取引先や金融機関に迷惑をかけない
2,絶対に給与の未払いはしない

取引先や金融機関に迷惑をかけないというのは会社をつぶすときの絶対条件だ。
取引先や金融機関に迷惑をかけないとは、つまり支払うべきお金(債務)をちゃんと支払ってから倒産するということだ。

その理由は、単純だ。
次に起業する時にスムーズに軌道に乗せるためだ。

信用は失うと回復し難いものだ。
だから『この会社は倒産してもちゃんと支払うべきは支払った』という信用を維持することが経営者の絶対条件だ。

もう1つが社員への給与を未払いにしないと言う点だ。
今は、未払賃金立替払制度があるので未払賃金の額の8割は国からもらえる。

「未払賃金立替払制度」は、企業倒産により賃金が支払われないまま退職した労働者に対して、未払賃金の一部を立替払する制度です。
立替払をする額は、未払賃金の額の8割です。ただし、退職時の年齢に応じて88万円~296万円の範囲で上限が設けられています。

ただ、それでも支払われるまでに手続きも必要だし、時間もかかる。
さらに2割も給料が少なくなると、生活に支障がでることは間違いない。
つまり、社員さんだけでなく、その家族にまで迷惑をかけてしまう。

そうならないために、会社の経営者である社長は、常に『利益』という点を強く強く意識して、お金に対して貪欲なぐらいにならないといけない。

安易に商品やサービスの価格を下げたり、借金の保証人になってはいけない。
ライバル社を出し抜けるチャンスがあるなら、そのチャンスを活かして市場を広げる。
知りえた役に立つ情報は安易にベラベラと口外せず、自社のサービスに活用する。

そのぐらいガツガツしないとだめだ。
社長の双肩には取引先と社員とその家族というたくさんの人がいることを決して忘れないようにしよう。

チャンスが舞い込んでくるというのは、
言い方を変えると、誰かが不利益を受けている時でもある。

しかし、そこで相手に気兼ねして、ビジネスの拡大を躊躇するぐらいならいっそのこと、社長業をやるべきではない。

ビジネスというのは“一定のルールに基づいた真剣勝負”だ。

社長が躊躇すれば、経営が滞り、
経営が滞れば、会社が傾き、
会社が傾けば、お客様に良質なサービスを提供できなくなり、
お客様に良質なサービスを提供できなければ、仕事が減り、
仕事が減れば、社員は生活に困る。

だから次の言葉を忘れないでほしい。

御社は何を優先すべきなのか、常に念頭に置き、一貫性のある行動をとっておられますか??

もう一度、真剣に検討してください。

それが、貴社の事業を成長させる一歩となります。

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[まとめ] 御社にとっての最優先はなんですか?
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